[本稿は、金融ジャーナル社「月刊金融ジャーナル」2022年4月号 総特集:地域銀行 進化の鍵 Part II「収益多様化への道」への寄稿「「決済・預金・貸出」の先にある新しい銀行像~鍵はプラットフォーム型モデルの「発想」」を、許諾を得て転載するものです。]
収益の上がらない銀行業の構図が定着してきた。規制緩和の進む業務範囲に、活路を見いだすしかないだろう。そこでは、プラットフォーム型モデルの「発想」が重要になる。他業と連携して、顧客の課題解決に役立つ機能を基盤上に並べ、柔軟に組み合わせを選べるようにする発想だ。相続支援や事業支援も、基盤上の機能の組み合わせとなる。その先には、非金融業への進出の可能性もある。この場合、銀行の収益向上への道筋はどのように描けるだろうか。