昨年夏、引っ越しをした。20年ぶりの転居である。

 

20年前といえば、インターネットすら、ほとんど普及していない時代である。知らないことが多すぎる。

 

写真整理

 

これを機に、撮り貯めた写真をデジタルに移し替えて、現物は処分することにした。

 

量販店に出かけ、スキャナーを探す。しかし、ほとんど品揃えがない。

 

呼び止めた店員いわく、「写真をお手持ちのスマホで撮影して、保存しても、ほとんど変わらないはずですよ」と。

 

な～るほど。理屈はそうだな。

 

さっそく自宅に帰り、床の上に大量の写真を並べて、真上からスマホで撮り下ろす。

 

カシャ、、、、、カシャ、、、、、カシャ、、、、、（ふむふむ、角度を色々変えてみるのがよいか）

 

カシャ、、、、、カシャ、、、、、カシャ、、、、、ん？、、、、、グギッ！

 

うぐぐぐぐ。。。。

 

ぎっくり腰になってしまったではないか。。。。

 

新居はなんか音が鳴る

 

マンションの新居は、なにかにつけて音が鳴る。

 

ピッ、、、、、、、

 

私（ん？）

妻（ん？）

 

ピッ、、、、、、

 

私「なんか鳴ってる。。。」

妻「。。。。」

 

ピッ、、、、、、

 

私「なんか鳴ってるぞ」

妻「分かってるって。でも、どこで鳴ってるかが分からない」

 

ピッ、、、、、、

 

私/妻「お、台所だ！」

私「冷蔵庫か、ポットか？」

妻「さて？」

 

ピッ、、、、、、

 

私/妻「お、レンジだ！」

私「で、何の知らせだ？」

妻「さて？」

 

ピッ、、、、、、

 

私「どうすりゃ、止まる？」

妻「それが分かれば、苦労はない」

私「む」

 

ピッ、、、、、、

 

私「取扱い説明書は？」

妻「はい、どうぞ」（バサッ）

私「む」

 

ピッ、、、、、、

 

私「ん～と、どこだ？」

 

ピッ、、、、、

 

私「え～と」

 

ピッ、、、、、

 

私「。。。。」

 

ピッ、、、、、ピッ、、、、、

 

私「ちょ、ちょっと、静かにしてくれんか」

 

ピッ、、、、、ピッ、、、、、ピッ、、、、、

 

 

（イラスト：鵜殿かりほ）