スポーツ観戦記
2021.05.17私は、アスリートではない。
しかし、スポーツはするのも、観るのも好きだ。
週末は、大抵テレビでスポーツを観戦している。
野球、サッカー、ゴルフ、ハンドボール、なんでもござれだ。
だが、妻は、私の視聴をゆがんでいると言う。
ゆがんでいるのは、妻の私に対する見方ではないかと思うが。。。
カーリング
カーリングは面白い。
頭脳戦でもあるし、チームワークの結晶でもある。
ストーンを投げる人、アイスの状態を読んで指示をする人、氷を掃いてストーンのスピードや方向を変える人。全員の息がそろわないと、結果はでない。
面白いので、ついつい自分が競技をやっていることを想像して、のめり込んでしまう。
9エンド目を終えて(妄想)。
私「あ、ちょっと待って」
チームリーダー「は? どぅしました?」
私「ちょっとトイレへ」
リーダー「え?またっすか?」
私「うん、冷えるんでね」
リーダー「カーリングっすから、当たり前っしょ」
私「う、う、すまん。歳が歳なもんで」
リーダー「早くしてくださいよ。シンキングタイム(各チームの持ち時間)、あと3分10秒ですから」
私「う、う、分かってる」
リーダー「40秒以内でお願いしますよ。時間オーバーで負けちゃいますから」
私「う、うん、分かった」
あわてて走り出す私。
即座に転倒。
そういえば、氷の上に立てないのだった。。。
フィギュアスケート
テレビでフィギュアスケートを観る。
私「これは、ヘンだ」
妻「何が?」
私「いや、観客がリンクにモノを投げ込んでいる」
妻「お気に入りの選手に、花やぬいぐるみをプレゼントしてんのよ」
私「いや、そりゃ知ってるが、モノは投げちゃいかん」
妻「ん?」
私「小さいころから『モノは投げてはいかん』と、教わった」
妻「それとこれは別でしょ」
私「いや、プレゼントであろうと、モノは投げちゃいかん」
妻「。。。」
私「大相撲でも、座布団は投げちゃいかんと言ってるぞ」
妻(ふん。面倒くさい奴め。)
私「あ、こりゃもっといかん」
妻「何が?」
私「さっきの花やぬいぐるみを、子どもたちが拾い集めてる」
妻「そりゃ、集めないと、次の選手の演技が始められない」
私「子どもたちに、こんなことをさせちゃいかん」
妻「子どもたちは、名誉なことと思ってんの」
私「それでも、いかん」
妻「なぜ?」
私「それが最近の世界の常識だ」
妻「ん?」
私「自分の田畑でも、子どもに手伝わせてはいかん。昔は美徳だったが、いまはいかん」
妻「ふ~~ん。そんなことばかり言ってると、ファンからボコボコにされるぞ」
私「。。。。」
(イラスト:鵜殿かりほ)