「月刊住職」
2022.10.03「月刊住職」という雑誌がある。
以前、TV番組「タモリ倶楽部」でも紹介されたという。
その名のとおり仏教専門誌だが、月に1度、全国紙にも新聞広告が載る。
思わず手に取りたくなるほど見出しが絶妙で、知る人ぞ知る雑誌である。
いくつかを紹介してみよう(注1)。
(注1)同誌のホームページおよび新聞広告より抜粋。
変わりゆく檀家に、、、
「宗教離れなのになぜペット供養は流行るか!?」(2014年正月号)
「通夜や葬儀でさえも法話に耳を傾けなくなってしまった人々にどう向き合うか」(2014年正月号)
「火葬場に普段着で来る喪主がいるわけ」(2017年7月号)
「葬儀当日に四十九日法要までしちゃう人々」(2019年12月号)
「ゆうパックでお骨を送ってもいいのか」(2019年5月号)
時代の流れに翻弄され、、、
「参拝ポイントカードがある寺院ルポ」(2016年7月号)
「寺院クラウドファンディングの成功度」(2022年3月号)
「ポケモンGoの襲来に各寺院はどう対処すべきか」(2016年9月号)
「お寺の絵馬にも目隠しが必要なのか」(2015年6月号)
個人情報保護?
「夜まで待てない除夜の鐘」(2016年12月号)
騒音対策?
「法改正で18歳住職や檀家総代の誕生か」(2022年5月号)
少年法改正?
「お線香の煙が喘息を悪化させるという病理研究の波紋」(2021年8月号)
取り巻く環境は厳しい
「一年中休みなくプライバシーもなく仕事も多い寺院僧侶の結婚難問題」(2017年正月号)
「住職だってやっぱり退職金が必要だ」(2018年9月号)
「葬儀のお布施を実際より超高額に税務申告した檀家のせいで住職が追徴されそうだ!?」(2017年11月号)
「僧侶に顧客満足点をつけて選別するネット葬儀社を黙認していいのか!?」(2020年2月号)
コロナもあるし
「この夏の読経に使える住職のためのマスク選び」(2020年8月号)
「リモート対応などお寺のオンライン化は本当に求められているのか」(2020年10月号)
だが、住職も黙っちゃいない!
「困った檀家総代の上手な辞めさせ方」(2021年4月号)
「成功率抜群の坊コン(注2)」(2015年8月号)
(注2)坊コン:僧侶との合コン。寺の本堂で開催されることもあるという。
「やればできる!参列者を感動させる法事の現代化」(2014年正月号)
「富士山麓1カ月20カ寺合同フェスの大挑戦」(2019年7月号)
「僧侶の漫才法話笑いのグランプリ実況」(2019年11月号)
社会への問題提起も。。。
「寺でないのに宿坊を謳う社団法人への疑問」(2017年9月号)
「ロシア侵攻への10大宗派の声明読み比べ」(2022年5月号)
ドキッとする話もあって。。。
「あの世でもこの世でも居場所をなくした死者」(2016年3月号)
「あの世から仏の姿が消えこの世からは死者の戸籍が消えるわけ」(2017年8月号)
時に、実地調査も行い。。。
「住職とメーカーに聞く 剃髪するのに何が一番か」(2014年9月号)
「住職の本音 「坊主丸もうけ」は本当か」(2017年6月号)
そして、コトの本質に迫る
「全宗派に問う「あの世」はあるのか?」(2015年10月号)
「仏教十大宗派のどの「あの世」がいいのか」(2015年11月号)
(イラスト:鵜殿かりほ)